分子構造の精密化を行う上での最初の課題は、“QUANTA”画面に表示された分子をコントロールする、つまり作業しやすい様に表示された構造を動かす方法を習得することである。
“Dials”パレット(図1.3.1)でも分子の操作を行えるが、マウス及びShiftキーを用いて操作する方が、より効率的である。
操作方法は以下の通り。
“Dials”パレット
CLIP SCALE Z TRANSLATE Y TRANSLATE X TRANSLATE Z ROTATE Y ROTATE X ROTATE |
(動作)
(深度変更) (倍率変更) (Z軸移動) (Y軸移動) (X軸移動) (Z軸回転) (Y軸回転) (X軸回転) |
マウス操作
“Shift”+マウス左ボタン、Y方向移動。 “Shift”、Y方向移動。 “Shift”+マウス右ボタン、X方向移動。 “Shift”+マウス中央ボタン、Y方向移動。 “Shift”+マウス中央ボタン、X方向移動。 マウス右ボタン、X方向移動。 マウス中央ボタン、X方向移動。 マウス中央ボタン、Y方向移動。 |
|
なお、最初の分子表示に戻すには“Dials”パレットのダイヤル1“RESET VIEW”(図1.3.1赤丸)をクリックする。
QUANTA起動時に展開される“Geometry”パレット(図1.3.2)から、分子モデルに関する情報を得ることができる。 その機能の幾つかを次に示す。 |
(図1.3.2) “Geometry”パレット |
“Distance”
原子間の距離を表示。
|
(図1.3.3) 原子間距離の表示 @、Aの原子を順にクリック。 |
“Bond Angle”
原子間の角度を表示。
|
(図1.3.4) 角度の表示 @〜Bの原子を順にクリック。 |
“Dihedral”
二面角を表示。
|
(図1.3.5) 二面角の表示 @〜Cの原子を順にクリック |