QUANTA> QUANTAの基本操作> 電子密度の表示

電子密度の表示

mapファイルの“Import”

 QUANTAでは、CNXによるmap形式の電子密度ファイルをmbk形式に変換する必要がある。
 手順は以下の通り。

  1. “QUANTA”メニュー“Draw”→“Map Table”→“Show Map Table”(図1.4.1)を選択。
    ⇒“Map Management”が表示(図1.4.2)。
  2. “Map Management”メニュー“Maps”→“Import”→“CNX/X-PLOR ACSII”
    ⇒“Choose the XPLA format file”が表示(図1.4.3)。
  3. 表示されたリストから、目的のmapファイル(例では“2fofc.map”)をクリックし“Open”。
    ⇒“Choose the output QUANTA bricked map file”が表示(図1.4.4)。
  4. “Filename”に拡張子がmbkの名称(例“2fofc.mbk”)を入力し“Save”。
    ⇒“Define Contour Levels and Characteristics”が表示(図1.4.5)。

 以上で、mapファイルが、QUANTAで使用可能なmbkファイルに変換される。
 *作成されたmsfファイルは作業フォルダに保存されている。

 引き続き、次のシグマレベルの設定を行う。


(図1.4.1) “QUANTA”メニュー“Draw”


(図1.4.2) “Map Management”


(図1.4.3) “Choose the XPLA format file”


(図1.4.4)“Choose the output QUANTA bricked map file”


シグマレベルの設定

 電子密度ファイルを読み込むと、“Define Contour Levels and Characteristics”が表示される(図1.4.5)。
 このパレットでシグマレベルを設定する。

レベル自動設定
 最初のレベル設定は自動設定で良いと思う。
 必要に応じて任意に設定。

  1. “Define Contour Levels”の“Include”をチェック(×表示)。
  2. “Levels from Sigma”をクリック。
    ⇒“Levels”欄にシグマレベルが自動入力される
  3. “Ok”をクリック。
    ⇒“Maps Management”パレット(図1.4.2)に入力したファイル名が表示。

 なお、電子密度は以上の操作では“QUANTA”画面に表示されていない。
 X-Build等を起動すると表示される。

任意のレベル設定
 自動入力されたレベルの電子密度では精密化が困難な場合、任意のレベルを設定する。
 例えば、四つのレベル(1.0、1.25、1.5、1.75シグマ) を設定する場合

  1. “Include”上から四つをチェック。
  2. “Level”に上から順に値(1.0、1.25、1.5、1.75)を手入力。
  3. “OK”をクリック


(図1.4.5) “Define Contour Levels and Characteristics”


シグマレベルの選択
 構造精密化の過程では、電子密度を1.0〜2.0シグマ程度で表示すると見やすいことが多いが、状況に応じてシグマレベルの設定を変える良い。

 例えば、図1.4.6(a)の様に、1.0シグマ表示では、確認することができなかった側鎖全体の電子密度を、0.8シグマ表示(b)では確認することができる。 逆に、2.0シグマ表示(c)では、曖昧だった側鎖の電子密度とモデルとのズレを、2.5シグマ表示(d)で確認することができる。

 簡単に言えば、精密化しやすいレベルで電子密度を表示すれば良い。



(図1.4.6) レベルの設定


電子密度の表示
 “X-Build”を起動する(後述)と“QUANTA”画面には、設定した全てのシグマレベルの電子密度が表示される(図1.4.7左)。
 邪魔なレベルの電子密度は“Maps Management”の“Level”の数値(図1.4.7右:赤丸))をクリックすると、未表示にできる(図1.4.7右)。
 なお、電子密度そのものを未表示にする場合は、“Display”欄の“Yes”をクリックし“No”にする。


(図1.4.7) 電子密度の表示
青表示“Level”の電子密度が画面に表示され、黒字は表示されていない。


mbkファイルの“Add”“Close”

“Add”
 既に作成されたmbk形式の電子密度ファイルは、次の手順で開くことができる。
 複数のmbkファイルを読み込む場合は、以下の手順を繰り返せば良い。
  1. “Map Management”メニュー(図1.4.2)“Maps”→“Add a map”
    ⇒“Pick the brickmap file”が表示。
  2. “Filename”にファイル名(mbkファイル)を入力し、“Open”。
    ⇒“Define Contour Levels and Characteristics”が表示(図1.4.5)。
  3. 前述のシグマレベルの設定を実施。
“Close”
 閉じる際は以下の手順。
  1. “Map Management”メニュー(図1.4.2)“Maps”→“Close a map”
    ⇒ファイルが閉じる。
     *複数のファイルが開かれている場合、ファイルの選択画面“Which map should be …”が表示される。
      適切なものを選んで(クリック:青地表示)、“OK”。


Back