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2017年1月31日

共同研究者である産総研の清 紀弘氏によるJJAP誌掲載論文が、注目論文として "2017 Spotlights" に選ばれました。

 日本大学量子科学研究所電子線利用研究施設LEBRAで行っているTHz光源開発におきまして、共同研究者である産業技術総合研究所の清 紀弘氏がJapanese Journal of Applied Physics (JJAP) 誌に発表した下記論文が、JJAP編集委員会が推薦する注目論文とし "2017 Spotlights" に選ばれました。
 これまでLEBRAでは高エネルギー加速器研究機構との共同研究で自由電子レーザー、パラメトリックX線放射(PXR)の研究開発を進めており、2011年から中小規模加速器を用いたTHz光源開発を産業技術総合研究所との共同研究として、FELラインを用いたTHz光源の開発を行っていました。2013年度からはPXRビームラインを用いて、金属箔をターゲットとして発生させた、THz領域のコヒーレント遷移放射(CTR)等の基礎研究を行っています。
 本論文では、この開発しているCTR光源の特徴として波長範囲は0.1〜1.6 THz、マクロパルス(5 us)当り1 mJある事を測定で示し、この広帯域THz光源は常伝導リニアックを備えた施設の中でも最も強力な光源である事が示されました。 このTHz光源を用いることで中赤外用マイクロボロメータを使用してのイメージング応用が可能となっています。

本THz光源を用いた利用研究を希望される方は、LEBRA事務室までご連絡下さい。

■JJAP "2017 Spotlights" →

http://iopscience.iop.org/journal/1347-4065/page/Spotlights

■論文 →
http://iopscience.iop.org/article/10.7567/JJAP.56.032401