X線結晶解析を通して、各装置の起動・終了をどの様な手順で進めればよいか、以下、個人的な経験に基づく手順を示す。
X線回折装置の起動〜測定準備
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吹付低温装置・起動…途中まで
*「コンプレッサ起動/“REF. START”ボタンを押す」まで
温度低下に2時間程度掛かるので、その間に次の2〜3までを実施。
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X線発生装置・X線の発生
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2次元検出器・起動
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吹付低温装置・起動…完了
*「コンプレッサ起動/“HEATER”ボタンを押す」
*必要に応じて「吹付ノズルの位置調整」を行う。
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X線発生装置・Heパージ
*Heのロスを少なくするため、他装置の準備が完了してから、Heパージ(気分の問題)。
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2次元検出器・測定準備
*以下を実施する前に上5までの操作は完了していること。
・結晶のマウント
・カメラ長の設定
以上で、測定準備が完了。
回折データの測定
〜通常、X線回折データの収集にovernight。〜
回折データの収集が完了したら、次の手順で各装置を停止。
また、平行して回折データの処理を進める。
X線回折装置の停止
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X線発生装置・Heパージの終了
- 結晶の回収…必要に応じて
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吹付低温装置・停止…途中まで
*「装置停止/“MAIN”ボタンを押す」まで。
温度上昇に2時間程度かかるので、その間に次の4〜5までを実施。
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2次元検出器・停止
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X線発生装置・停止
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吹付低温装置・停止…完了
「装置停止/真空ポンプの停止」を実施。
回折データの処理
以上で、X線回折実験が終了。
立体構造解析
X線回折実験によって得られた反射データを基に、立体構造の決定を行う。
*QUANTA等、解析ソフトウェアの各マニュアルをご参照下さい。
以上、大まかな実験のスケジュール。